[町田市の土地家屋調査士・行政書士]

2024年08月14日

　土地家屋調査士の仕事をしていて行書書士資格がないと業務に支障をきたす手続きとして、農地転用、開発許可、盛土規制法、工作物確認、道路位置指定、道路自費工事、公有地の払下げ、相続土地国庫帰属制度などがあります。土地家屋調査士の中には、役所が行政書士免許の提示を求めてこないことをいいことに無資格で行政書士業務を行っている人が散見されるが、毎月会費を支払って行政書士を兼業している人からすれば、あまりいい気はしません。測量士が民間の確定測量をすると「土地家屋調査士の職域を侵すな！」と土地家屋調査士が声を上げるのと同じです。土地家屋調査士が行政書士の職域を侵すことに関して口を噤むのは矛盾してませんか？土地家屋調査士の周辺業務を行うのであれば、行政書士会への入会金、毎月の会費を支払って行政書士業務を行うべきです。
　私が行政書士兼業を勧める最大の理由は、「レベルの高い環境では自分の実力はそれほどでもない」という当たり前の現実を学べるからです。資格の難易度マウンティングを取られることが多い行政書士ですが、業界の上位の人たちはレベルが高いと思います。（こういう言い方はいけないのかもしれないが）弁護士崩れの方、特定の分野に特化したカテゴリーチャンピョンタイプの方、司法書士、税理士、社労士等を兼業で営んでいる方などに優秀な人が多い印象を受けます。資格者の履歴書兼職務経歴書であるホームページを見れば分かります。「文は人なり」と言われ、ホームページの文章を読めば、その資格者の人柄や知的水準がある程度分かるのですが、弁護士崩れの方や司法書士、税理士、社労士等を兼業で営んでいる方のホームページは、土地家屋調査士専業の方に比べて明らかに情報量が多いです。士業には法律の知識を切り売りするという側面があるので、切り売りする知識のたくさんある人ほど、ホームページの情報量が増えるというのは当然です。
　土地家屋調査士という閉ざされた環境の中で「先生、先生」と祭り上げられて何年もやってきた人の中には、自分は何でもできるスーパーマンのような幻想を抱いている人が意外に多いのだが、陸上10種競技や大学入試センター試験のように、特定の種目、科目に詳しいだけで他の種目、科目に関してはそれほどでもないというのが現実です。
　これは私が仕事をしている狭い世界だけの話かもしれないが、士業の中には日常業務に忙殺され、テレビの垂れ流す無料情報（公告）を受け売りしたり、羊たちを崖に追い込むインフルエンサーという名のカウボーイの話をドヤ顔で押しつけてくる人がいるのですが正直、食や医療に関してここまで無知なのか、と失望することが多々あります。
　プライドの高い人は「勉強不足で分かりません」、この一言が言えないがために学びの機会を失っていると思います。相手の方が知識量の多い分野に利口ぶってケチをつけたり、知ったかぶりをしたり、情報弱者が強者にマウントが取れる魔法の言葉「あの人は陰謀論者」のレッテルを貼ることにより、自分の勉強不足、知識不足と向き合わなくてすむ状態に陥っているからです。
「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」と言われ○○の歴史を知っている人であれば、痛い思いをしなくても「今回もこのパターンか」とはじめから分かっていたはずです。何のことかは想像にお任せしますが、陸上10種競技の種目別に自分の実力を客観視出来る人であれば、相手の方が知識量の多い分野に利口ぶってケチをつけたり、知ったかぶりをしたり、情報弱者が強者にマウントが取れる魔法の言葉「あの人は陰謀論者」のレッテルを貼る、マウンティング行為はしないと思います。学びの機会を失ってしまうからです。
　他人の悪口を言いふらしたり、売りのある人の足を引っ張ったりする人たちは劣等感で満ち溢れています。他人を見下して劣等感の穴埋めをする傷の舐め合い集団に所属してしまうと永遠に成長することがないので、「朱に交われば赤くなる」と言われるように、できるだけレベルの高い集団に所属して、「自分の実力はそれほどでもない」という自覚を持った方が自身の成長に繋がると個人的には考えております。
「レベルの高い環境では自分の実力はそれほどでもない」という当たり前の現実を学べるのが、行政書士兼業のメリットです。
　なお、お客様の様々なニーズに対応するためには陸上10種競技や大学入試センター試験と同じよう、合計得点を高めることに値打ちがあるという仕事観の人と、全体工程の中の自分が担当しているプロセスにこそ値打ちがあるという仕事観の人では、価値観が水と油で永遠に分かり合えることがないので、気分を害された場合はすべてスルーして下さい。